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経営理念

整形外科医としての知見と治療の経験を活かし、病気の治療だけではなく、日常生活の姿勢等を重視し、病気の発生と進行をくい止める事も視野に、常に人々が何に困っているか・何を求めているかを十分に観察し、最大限に努力する事によって、皆様のお悩みを解決する事を通じて、更に健康志向の社会に貢献する事をめざします。

GPS(グスピー/Good Sleep Pillow)開発の起源

私が医師になりたての時期に、枕が頚椎に影響する事にあまり注目されていませんでした。きっかけとしては私が勤務医の時に頚椎椎間板ヘルニアになり、左上肢に強烈な痛みにより、横になって寝る事が全く出来なかった事です。

3か月間は鎮痛剤の内服と週に1回の神経ブロック注射で何とか痛みを耐えました。
その後、徐々に痛みが改善しつつも、以前寝ていた枕はすっかり合わなくなってしまいました。色々な所で自分に合う枕を探しました。オーダーする物もあれば、取り寄せる物も使用しましたが、なかなか自分に合う枕が見つかりませんでした。
寝ている間に、手の痛みや痺れで何度も目が覚め、良い睡眠がとれず、昼間も眠くなり仕事の効率も悪くなり、夜が来るのが怖く感じ心身共にかなりのストレスを感じました。

仕方が無いので、買って来た沢山の枕の中で自己流に形を変更し、自分の首に合う様に改造しました。
何とか仰向け寝れるようになりましたが、肩の幅があるので、横向きなると高さが合わず、頸部肩側に傾き、結局神経に当たり、手の痺れ、痛みが出現し、長く圧迫されると上肢の脱力感も感じます。しかし、仰向けで同じ姿勢で寝ると、体が疲れ易くなります。旅行等、外泊する時には必ず自分の枕を持参していました。その出来事から、枕が頸部に対する影響の大きさを実感しました。

その後、診察の際に、頸部が悩みの患者様に一般的な医学治療以外に、頸部の姿勢、枕の調整等自分の体験に基づいて説明する様になりました。
更に、枕の開発を後押してくれたのは整形外科クリニックの開業後、診察した多くの頸部の悩みを抱える患者様でした。患者様からどこかお勧めの枕を推薦して下さいと言われました。

自分の頚椎椎間板ヘルニアの悩み、患者様の辛さ、医師としての責任感を感じて、何とか患者様の悩みを少しでも解決できればとの思いで枕開発に取り組み始めました。
しかし、枕作成に関して私は全くの素人なので、まず、色々な枕の資料を集め、自分も枕を改造したりしながら、約15年間の年月を掛け、

  1. 仰臥位(ぎょうがい)で頚椎の前弯が維持できる。変形の無い、もしくは軽度変形を伴うストレートネック、頚椎後弯の方でも頸部ポケットの内容物の微調整によって、アライメントの改善が期待出来る。
  2. 側臥位(そくがいい)でも高さの調整で頸部が下に沈まずに真直ぐになる事が出来る。
  3. ベットの硬さ、身長、体形が違っても、一般の中学生以上の方であれば、だれでも気軽に自分に合う高さに調整出来る。
  4. 肩甲骨補助パットの追加によって、猫背の方でも、変化した頚椎と胸椎のアライメントを補う事で、夜間睡眠中頸部、肩甲骨間の筋緊張の緩和によって肩凝りの改善が期待できる。
  5. 機能を損なわず快適さ、肌ざわり、通気性を保つ

等を考慮して、試行錯誤、改良に改良を重ね、今の枕に辿り着きました。

勿論、その間に生産して頂いたメーカー、サンプリングをして頂いた方々の貴重な御意見、御協力もあって、ここまで来れました。
心から御礼を申し上げます。
まだまだ改良の余地はあると思いますが、今後も皆様の御意見を取り入れながら、更に改良を重なって行きたいと思います。
皆様の御要望、御指導心からお待ちしております。